恵比寿南ビルプロジェクト構造計画
本建物はEVシャフト、非常階段部分を除くと約4.9m×約4.4mという極小な平面に対して高さ約29mというプロポーションを持つRC純ラーメン構造の事務所ビルである。 床面積、天井高さを確保するためには室内に現れる柱梁は設けず、鉛直支持要素、耐震要素ともに外周部のみに配置している。 各辺の中間部には扁平柱を設け地震時の水平力を集約することで、外周柱の負担せん断力を減らし、断面寸法を抑えながら建物全体の必要な耐力、剛性を確保している。 また4階以上の各階には中間梁を設け、建物全体の耐力、剛性を落とすことなく梁断面の寸法を小さくしている。加えて自ずと梁が先行降伏するようになり、部材の断面を抑えながら梁降伏型のメカニズムを形成している。
場所 東京都
延床面積 242.51m2
高さ 28.95m
階数 地上9階建て
構造 鉄筋コンクリート造
構造形式 純ラーメン構造
基礎形式 杭基礎